エコ・ファーム鳥取の現在取り扱っている堆肥は「完熟堆肥」と「エコ堆肥」の2種類。
今回はそのひとつである「エコ堆肥」について成分や容量、オススメの使い方など詳しくご紹介します。
また、短い期間で発酵させる秘密についても大公開したいと思います!
「完熟堆肥」についてに記事はこちらをご覧ください→ 商品になるまで5年以上!【完熟堆肥】使い方と成分を解説
「エコ堆肥」の金額・内容量
【原料】
抜根草・刈草 |
【内容量】
15kg |
【金額】
440円(税込) |
【主な成分の含有量】
窒素全量(%) |
1.25 |
リン酸全量(%) |
0.55 |
カリ全量(%) |
0.43 |
炭素率(C/N比) |
25 |
PH | 7.1 |
「エコ堆肥」の秘密
堆肥完成まで5年以上かかる「完熟堆肥」と比べ「エコ堆肥」はおよそ4カ月で堆肥が完成します。なぜこのような短い時間で発酵させることができるのか、その秘密は刈草に含まれる「納豆菌」を活用しているためです。
「納豆菌」とは枯草菌(こそうきん)という細菌の一種で、自然に生えている刈草の表面や枯草に存在しており、納豆を作る際に用いられる菌と同じものです。
この納豆菌を堆肥に活用すると、以下のような働きが期待できます。
【発酵促進】
納豆菌は、有機物を分解する際に発酵を促進する酵素を分泌するため堆肥の熟成が早まります。
【栄養補給】
納豆菌は窒素やカルシウムなどの栄養素を含んでいます。これらの栄養素が、堆肥の中の微生物の生育を促進し、より豊富な有機物の分解が期待できます。
【堆肥の品質向上】
納豆菌には、病原菌や有害な微生物を抑制する作用があります。そのため、納豆菌を堆肥に加えることで、堆肥の品質が向上し、作物の育成にも良い影響を与えることができます。
このような魅力的な効果がある納豆菌を利用して生まれたのが「エコ堆肥」です。
おすすめの使い方
「エコ堆肥」は納豆菌を活用しているため、栄養分が豊富です。そのため、ポットで種から苗を育てる方にオススメです。豊富な栄養が発芽し成長する過程にも効果を発揮してくれます。
直接畑に使用する際には、土に混ぜ込むのではなく、苗を植える際に整えた土にまいて使用するのがおすすめです。すると、水やりや雨が降るたびに「エコ堆肥」に含まれる栄養が土に下がり効果的です。
プランターでの家庭菜園に使用したい!という場合には「エコ堆肥」も「完熟堆肥」もどちらも使用できますが、家庭用プランターで少量の土で良いという方は「エコ堆肥」の栄養たっぷりの土でぜひお試しください。
土のpHは7.1で、ややアルカリ寄りです。雨が降ると酸性に寄るので、雨が降ることを考慮すると野菜や植物を育てるうえでちょうどいい数値となっています。
「完熟堆肥」と同様、石灰などを足すことなく「エコ堆肥」一袋ですぐに育てることが可能です。
その他、挿し木(親木から取った枝や茎を、新しい根を出させるように土に挿し、新たな植物を育てる方法)に「エコ堆肥」を活用することもできます。実際にエコ・ファーム鳥取でも「エコ堆肥」で観葉植物の挿し木をしたのですが、とっても大きく成長したのでおすすめですよ。
実際の触り心地
「完熟堆肥」と比較すると少しだけ茶色いですが「完熟堆肥」と同様、土は黒くしっかりと発酵していることを感じられます。
「完熟堆肥」と「エコ堆肥」を横に並べてみました。
「完熟堆肥」もキメ細かくふわふわな土なのですが「エコ堆肥」の方が、よりキメ細かくサラサラとした土です。
においは無臭で、サラサラなので手についてもあまり汚れないので、初心者の方やお子様と一緒に苗を植える場合でも使いやすいですよ。
「エコ堆肥」の容量は15kg一種類で、家庭用プランター(横幅60~65cm)3つ分ほど用意することができます。もちろん肥料などは不要で「エコ堆肥」のみで育てることができます。
これからの季節は夏野菜を育てることができるので、トマトやピーマンなどの苗を3種類ほど用意して、家庭菜園を初めてみるのはいかがでしょうか?
まとめ
前回に記事に引き続き、実際に開封をして土を比較してみました。
製造過程と発酵する期間、金額が主に違う部分となりますが、初心者の方にオススメということは2種類の堆肥に共通です。
・広範囲の土壌改良など大量に使用する場合は「完熟堆肥」 ・プランターや発芽ポットなど少量で栄養分も欲しい場合は「エコ堆肥」 |
と考えていただけると分かりやすいと思います。
「家庭菜園に興味があるけど、どんな土を用意すればいいか分からない」という方は、ぜひ一度エコ・ファーム鳥取の堆肥を使ってみて下さいね。