「家庭菜園に興味があるけど、なにから始めたらいいの?」というお声をよく耳にしますが、その場合、まずは育てたい野菜を決めて「栽培スケジュール」を立ててみましょう!
栽培スケジュールを立てると、どの時期にどの野菜を植え付けるべきか把握できるので、収穫時期をふまえて調理や保存などの計画を立てることができます。
また、種まき・苗植えには野菜それぞれに適した季節があるため、タイミングを間違えてしまうと野菜が育たず失敗してしまう可能性も…。
そこで今回は、初心者の方向けの「1年間の家庭菜園スケジュール」をご紹介します。
ぜひ、植え付けのタイミングの参考にしてみてくださいね。
冬(12~2月)
まずは、12~2月についてご説明します。
この時期は気温が氷点下になる寒さである「厳寒期」にあたります。特に1・2月は1年間で一番寒く、他の季節と比べると栽培できる品種は少ないのですが、耐寒性があり育てやすい品種を選ぶことで野菜作りを楽しむことができます。
種まきの代表的な野菜は以下になります。
・ほうれん草 ・ルッコラ ・小松菜 ・キャベツ ・リーフレタス ・みょうが ・にんじん ・茎ブロッコリー ・じゃがいも ・大根 ・かぶ ・ごぼう |
まだまだ寒さの厳しい季節ですが、野菜栽培は2月から夏野菜の苗作りも始まります。
温かくなると苗が販売されるので、初心者の方は苗から育てる方が失敗が少なくてオススメですが「種から育ててみたい!」という方は2月から発芽ポットでの種まきにチャレンジしてみるのも面白いでしょう。
【※種から苗作りする場合】 ・ナス ・ピーマン ・トマト |
苗作りする場合は、暖かな室内で発芽させ、植え付けできる大きさまで育てるのがポイントです。
春(3~5月)
春の深まりとともに、家庭菜園での野菜栽培が本格的に始まる時期です。気温も安定してくるので、野菜の種まきや苗植えがしやすくなります。
この季節に植え付けができる夏野菜は、家庭でよく使う野菜や小さな子も食べやすい種類も多く、お子様と一緒に家庭菜園を始めるタイミングにもっともオススメの時期です。
春に植えられる代表的な野菜を一覧で紹介します。
・トマト ・ピーマン ・ナス ・きゅうり ・かぼちゃ ・スイカ ・メロン ・インゲン豆 ・さやえんどう ・えだまめ ・そらまめ ・ゴーヤ ・オクラ ・ねぎ ・さつまいも ・ししとう ・バジル ・紫蘇 ・水菜 |
葉野菜や実野菜、根野菜とバリエーションが豊富で、初心者の方でも野菜作りがとても楽しめる季節です。
種まきをして発芽を楽しみにすごす日々はワクワクして楽しいですよ。
ただし、3月はまだまだ朝晩の冷え込みがあるため、苗が育つうえではストレスのある季節です。苗植えを行う場合は、4月の気温が安定する時期まで待つのが良いでしょう。
新生活でバタバタしていて、夏野菜の苗植えに出遅れた!という方も5月中であればまだ間に合います。
ゴールデンウイークのイベントのひとつとして、苗植えをするのもおすすめです。
夏(6~8月)
ゴールデンウイークが過ぎると、さつまいもの苗も店頭に並ぶようになります。一般的には5月下旬から6月上旬が植え付けの適期とされ、土壌温度が18℃以上になることが理想的です。
さつまいもは救荒作物であるため、暑さ寒さや乾燥に強く、やせた土地でも栽培可能で初心者の方でもチャレンジしやすい野菜です。
秋にはお芋掘りを楽しむことができるので、ぜひお子様と一緒に育ててみてください。
さつまいもの他にも以下の野菜が植え付け時期となります。
・つるありいんげん ・つるなしいんげん ・ゴーヤ ・かぼちゃ ・ズッキーニ ・オクラ ・とうもろこし ・さつまいも ・モロヘイヤ ・落花生 ・枝豆 ・きゅうり |
夏本番である7~8月は、春に植えた夏野菜の収穫最盛期ですが、秋冬野菜の栽培の開始時期でもあります。
8~9月頃までには植え終わらないと、真冬の寒さで生育が止まるので真夏の暑い時期が秋冬野菜の大切な準備期間になります。
秋(9~11月)
暑い季節も終わり、寒さに向かうこの季節は秋冬野菜の最適な植え付け時期です。
この時期は植え付けが遅れると収穫も大きく遅れてしまいます。場合によっては収穫ができない可能性も…。
野菜は気温が10度を下回ると休眠状態となり成長が止まります。
「まだ暑いからもう少し先にしよう」と思わず、9月にはどんどん植え付けを行いましょう。
・たまねぎ ・かぶ ・パクチー ・にんにく ・大根 ・春菊 ・にんじん ・ブロッコリー ・キャベツ ・白菜 ・いちご |
夏野菜と比べ、秋冬野菜は害虫被害が少ないため虫が苦手な方におすすめなタイミングです。
涼しい季節に野菜のお世話をすることができるので、実は初心者の方の家庭菜園デビューには一番適した季節なのです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
地域の気候条件や野菜の品種によって異なる場合がありますが、一般的なスケジュールを春夏秋冬に分けてご紹介いたしました。
同じ野菜でも、植える季節が違う品種もあるので、種選びや苗選びの際には商品説明をよく読むと安心です。
家庭で野菜を育てることで、安心安全なものを口にできるのはもちろん、失敗や苦労を重ねて無事収穫できたときの感動はたまりません!
まずはプランターひとつから、一緒に家庭菜園をはじめてみませんか?