猛暑日も増えてきて、いよいよ夏本番ですね。
こんな暑い日が続くと、プールや海など水遊びが気持ちよく、野菜にも水を撒いてあげたくなりますが、その水やりが夏の野菜たちに大きなダメージを与えてしまう可能性も…。
家庭菜園で美味しい野菜を収穫するために欠かせない水やりですが、今回の記事では真夏の水やりの注意するべき点をご紹介します。
真昼に水やりはしない
真夏の日中は太陽が一番照りつける時間帯です。炎天下の中で水を与えると土の中の温度も上昇してしまうため、根を傷める原因になります。とくに、マルチを張っている畑の場合はかなり高温になってしまうため気を付けましょう。
また、葉に直接水をかけるのも控えましょう。
植物は葉を通して水を蒸散させることで体温を下げる仕組みがあるため、葉に水をかけるとその効果が失われてしまいます。水やりは根元にゆっくりと行い、葉には避けるようにして、朝は9時頃まで、夕方は16時以降に行いましょう。
土の表面だけを濡らさない
真夏は気温が高く、土の表面がすぐに乾いてしまうため、表面だけを濡らしても根が十分な水を吸収できないことがあります。
植物は根から水を吸い上げるので、根元にゆっくりと水を与え、しっかり土の中まで浸透させるように心掛けましょう。土がしっかりと潤った状態を保つことが大切です。
畑の場合はおすすめなのが、畝間にバケツ5、6杯ほどたっぷりと水やりをする方法です。水をたっぷり土の中に入れることで長期間水やりが不要になります。
根は地中深くにある水分を求めて深く伸びていく性質があります。水が表面になければ、地下深くにある水を求めて深く根を張るので、より強い野菜となり、たくさん実や葉をつけてくれますよ。
過剰な水やりをしない
真夏は暑いので、ついつい植物にたくさんの水をあげたくなるかもしれませんが、過剰な水やりは植物の根を傷つける原因となります。
土の表面が乾いていても、試しに10cmほど掘ってみてください。黒く湿った土がでてきた場合、野菜を育てるのに十分な水分が含まれている状態です。
この状態であれば、大きく育った野菜は水やりをする必要はありません。
ただし、深さ10cmまで掘っても乾燥している場合は、すぐに水やりをしてくださいね。
また、畝や畝の周りに藁や枯れ草を敷くと、水分の蒸発を防ぐことができるのでおすすめですよ。
小さい苗を育てるときや、豆類の実を膨らませるときなど、どうしても水分が必要なときもありますが、それ以外のときは水やりをしなくても、野菜は自分の力で育つことができるのです。
※プランターの場合は水がなくなると枯れてしまうので、畑に限ります。
まとめ
暑い日が続くと水やりをたっぷりしなくては、と考えてしまいますが、工夫次第では水やりはほとんどせずに野菜を育てることができます。
数ある野菜の育て方のひとつの中には、雑草や刈草につく夜露や雨だけで野菜を育てる方法もあるので、野菜本来の生命力の強さにびっくりしますよね。
暑い夏こそ、間違えた水やり方法で根を傷つけてしまう可能性もあるので、今回ご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。