【収穫後のお手入れ】夏野菜から秋野菜へのスムーズな切り替え方法を紹介

【収穫後のお手入れ】夏野菜から秋野菜へのスムーズな切り替え方法を紹介

季節の変わり目は、野菜園にとって新たな始まりです。そろそろ収穫が終わりを迎える夏野菜たちを片付け、秋冬野菜の準備を始める時が来ました。

今回は収穫を終えた野菜の片づけ方と、畑の新たな季節への移行の仕方について、ご紹介します。

スムーズに秋冬野菜の栽培に移行できるよう、ぜひ参考にしてくださいね!

 

目次
なぜ収穫後の苗の片付けをするのか
苗の引き抜き作業
土起こし(天地返し)
土の再生
まとめ

 

 

なぜ収穫後の苗の片付けをするのか

野菜収穫後は、畑に多くの茎葉が残ります。収穫を終えた苗をそのままにしておくと「連作障害」の原因にもなります。

連作障害とは、同じ場所で同じ種類の野菜を何回も何回も育てると、土の中に残った成分や微生物が野菜に影響を及ぼすことです。

連作障害が起こると、土壌中の栄養素が不均衡になるため、栄養欠乏が生じる可能性があります。また、作物が同じ場所で繰り返し栽培されることにより、土壌中の病原体や害虫の増殖が促進され、作物の健全な成育が難しくなります。

連作障害を回避するためには、異なる作物を輪作(転作)することが推奨されます。輪作によって、土壌中の栄養素が均等になり、作物の持つ特定の病気や害虫被害が軽減されます。また、堆肥や有機質を混ぜ込み、土壌の栄養価を維持することも大切です。

その他にもビニールマルチ、支柱、防虫ネット、雑草なども残されているため季節の変わり目には畑を整理整頓し、気持ちよく秋冬野菜の栽培へ移行できるようにしましょう。

 

苗の引き抜き作業

まず始めに、苗の抜き取り作業を行います。難しく考えず、部屋の片づけと同じ感覚で、苗を支えていた支柱、収穫を終えた苗をどんどん引き抜いていきましょう!

支柱を苗から外し、支柱を抜いてから苗を抜くとスムーズに作業ができますよ。

収穫後の苗や根をそのまま土の中に残してしまうと、病害虫の温床や連絡障害の原因となってしまいます。そのため、細かな根はどうしても残ってしまいますが、なるべく根を残さないよう引き抜きましょう。

綺麗に取れた根は処分しますが、土の中に残った細かい根は土起こし(天地返し)をして畑の中にすきこみましょう。

 

土起こし(天地返し)

続いて「土起こし」を行います。土起こしとは、畑や田んぼの土壌を耕し、ふかふかにする作業のことを指します。やり方は簡単で、スコップの根元まで土に差し込み、土をひっくり返します。

土起こしを行う目的を4つご紹介します。

 

①土壌改良

根が伸びやすくなり、植物の成長が促進されます。また、水や養分が土壌内に均等に行き渡るため、作物の健全な成長を促します。

②雑草対策

雑草の根を引き抜き、土壌の深部に埋め込むことで、雑草の成長を阻止することができます。

③水の浸透

耕すことで土壌がふかふかになり、水が浸透しやすくなります。これによって、雨水などの水分が効率的に作物に供給されます。

④養分の循環

土壌をほぐすことで、有機物や養分が混ざり合い、土壌の肥沃度が向上します。これによって、作物は十分な養分を吸収して成長し、豊かな収穫が期待できます。

 

土起こしは、農業の季節に合わせて行われる重要な作業であり、良好な土壌状態を維持するために欠かせない作業です。畑を耕し、健康的な作物を育てるための基盤を整えましょう。

 

土の再生

最後に土壌バランスを整えてあげましょう。

土の再生には様々な方法がありますが、今回ご紹介するのは「エコ・ファーム鳥取」の堆肥を混ぜ込む方法です。 

土壌改良にぴったりの堆肥のため、夏野菜を育てた後の養分が不足している土に混ぜ込むことで土の中で微生物が働いてくれ、また秋冬野菜を育てることができる栄養たっぷりの土になります。

エコ・ファーム鳥取の堆肥だけでも十分ですが、肥料分として油粕や鶏糞を混ぜ込んであげるとより最高の土になりますよ。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は夏野菜を育てたあとの畑のお手入れ方法についてご紹介しました。

夏野菜に限らず、収穫し終えた苗の片付け方法は同じなのでぜひ参考にしてくださいね。

収穫後の苗は予想以上に大きく、根もしっかりとしているため力作業となりますが、感謝の気持ちを込めて片づけましょう。

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