植物を育てる上で、どんな栄養を与えるかはとても大切です。ホームセンターに行けば、たくさんの種類の肥料が販売されていますが、実は家庭にあるもので簡単に手作りすることもできるんです!
そこで今回ご紹介するのは、バナナの皮を使った手作り肥料です。
「バナナが植物に良いって本当?」と思われるかもしれませんが、バナナの皮には植物の成長に欠かせないカリウムやカルシウムが豊富に含まれています。これらの栄養素は、花や実のつきを良くし、植物を丈夫に育てる助けとなります。
今回は、バナナを使った手作り肥料の作り方とそのメリットについてご紹介します!
バナナの皮が植物の成長に有益な理由
バナナの皮には、植物の成長に役立つカリウムとカルシウムが豊富に含まれています。特にカリウムは植物の水分バランスを保ち、病害への抵抗力を高め、開花や結実を促進します。
カルシウムは土壌の栄養循環を助け、植物が土中の他の栄養素を効率よく吸収できるようにサポートします。
また、バナナの皮は発酵させると有機液肥として利用でき、土壌に埋め込むとすぐに分解されるので植物に栄養が届きやすくなります。
カリウムとカルシウムをバランスよく含むバナナの皮は植物の成長に理想的な素材ですが、窒素が不足しているため、他の肥料と併用して活用しましょう。
バナナ肥料の作り方
自宅で簡単に作れるバナナ肥料の作り方を2つご紹介します。
【バナナ皮の水抽出液】
バナナの皮を水に浸けて栄養を引き出す簡単な方法です。
- バナナの皮を細かく切り、バナナが全て浸かるほどの水に入れる。
- 3〜5日ほど置き、カリウムやカルシウムなどの成分が水に溶け出すまで放置する。
- 水が黒くなってきたら完成の目安!
完成した水抽出液を5倍〜10倍くらいに希釈して植物の根元に与えることで、手軽に栄養補給ができます。残ったバナナの皮のカスは、コンポストに入れて堆肥にしたり、土に混ぜ込んで使うことができますよ。
【バナナ皮のコンポスト】
もうひとつの方法として、細かく切ったバナナの皮を土に埋めるというやり方があります。皮を土に埋めることで、微生物が分解しながらゆっくりと栄養を植物に供給してくれます。
こちらは水やりと組み合わせて使用するとより効果的です。
どちらの方法も手軽に試せるので、家庭でのガーデニングにぜひ取り入れてみてくださいね。
バナナ肥料のメリットと注意点
家庭でバナナの皮を肥料として再利用することで、追加の肥料を購入する必要がなくなり、コスト削減につながります。バナナは簡単に手に入りますし、通常捨てられる皮の部分を活用するため、家庭菜園をされる方にとっては非常に経済的でしょう。
次に、バナナの皮を肥料として利用することで、廃棄物を減らすことができます。自然由来の素材であるため、化学肥料を使わずに済み、土壌や水質汚染のリスクを低減することができます。
微生物によって分解され、土壌に栄養を供給するので、バナナの皮を再利用する手作り肥料はサステナブルな方法として人気ですよ。
注意点は、バナナの皮には豊富なカリウムやカルシウムが含まれていますが、これを過剰に施すと、植物が栄養過多になり、逆に成長を妨げてしまう可能性も。
特に鉢植えやプランターでの使用時には、過剰な栄養供給を避けるために、施す量や頻度を調整しましょう。また、窒素が不足しがちなため、他の肥料とバランスよく併用することが推奨されます。
天然素材の堆肥も取り入れて
バナナ肥料を補助的に使うことで植物は元気に育ちますが、よりしっかりとした栄養供給を目指す方には、天然素材の堆肥を併用することをおすすめします。
エコ・ファーム鳥取が販売する堆肥は、植物に必要な成分がバランス良く含まれており、相乗効果で最適な育成環境を提供します。
また、当社の堆肥は自然由来の安全な素材で作られており、家庭菜園や観葉植物にも安心して使える点が特徴です。また、微生物の働きでゆっくりと分解されるため、植物に長期的な栄養供給が可能で、持続的な成長をサポートします。
まとめ
今回はバナナの皮を使った手作り肥料をご紹介しました。手作り肥料に活用できる家庭内の食材は多いですが、バナナであれば毎日食べているという家庭も多いのはないでしょうか?
本来廃棄する予定だったバナナの皮を再利用することで、環境にもお財布にも優しい選択をすることができます。ぜひ今回ご紹介した方法で植物に栄養を与えてみてくださいね。