家庭菜園を始めたとき、まず最初に用意するのが「土」。ホームセンターやネット通販で培養土を買ってきて、プランターや庭に入れて、いざ種まきや苗植え!
そのシーズンは元気に育ち、収穫も大成功――ところが、翌年になると、芽が出にくくなったり、なんだか育ちが悪く感じたり、病気が出やすくなったり、収穫量が目に見えて減ってしまうことがあります。
「今年は天気が悪かったのかな?」「肥料が足りなかったのかも?」そう思って新しい肥料を足しても、思うように改善しない…。
実は、こうしたトラブルの原因は「土を放置してしまったこと」にあるかもしれません。
今回は、土を放置するとどうなるのか、なぜ悪くなるのか、そしてどうやって土を元気に保てばよいのかを、分かりやすく解説します。
なぜ土を放置するとダメなのか?
土を放置すると、さまざまな問題が起こります。まず、植物は育つ過程で窒素・リン酸・カリウムなどの養分を土から吸収するため、収穫後の土はまるで「使い終わったティーバッグ」のように栄養が抜けた状態になります。そのまま次の野菜を植えてしまうと、必要な養分が足りず、ひょろひょろとした苗になりやすいのです。
さらに、育て終わった後の土には根の残骸や落ち葉が残り、それが分解される過程で病原菌や害虫の温床になります。特にトマトやナスなどのナス科、キュウリやカボチャなどのウリ科は連作障害が出やすく、病気や生育不良の原因となることもあります。
加えて、水やりや雨で土の粒子が押し固められ、通気性や排水性が悪化します。根がうまく呼吸できず、成長が阻害され、夏はカチカチに乾き、冬はベタつくなど、管理が難しくなってしまうのです。
では、放置した土はどんな見た目や状態になるのでしょうか?次のようなサインが出ていたら要注意です。
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水をかけてもなかなか染み込まない
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表面に白いカビやコケが生える
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以前より野菜が育たない
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コバエや小さな虫が増えた
これらは「土が疲れている」「栄養が足りない」サイン。放置せず、早めにメンテナンスしてあげることが大切です。
土を復活させる3つのステップ
「じゃあ、古い土は全部捨てるしかないの?」そんなことはありません。家庭菜園の土は正しく手入れすれば、何度も再利用できます。
ステップ1:古い根やゴミを取り除く
まずは残った根っこや石、落ち葉などを取り除きます。これを丁寧にするだけで病害虫のリスクが減ります。
ステップ2:天日干しで消毒
古い土をブルーシートなどに広げ、1週間ほど天日干しします。太陽の熱で雑菌や害虫を減らせます。天気が悪い時期なら、土用の消毒用ヒーターを使う方法もあります。
ステップ3:栄養と微生物を補給
ここが一番大事なポイント!
失われた栄養を補い、団粒構造(ふかふかの土の粒)を作るために、有機質の堆肥をしっかり混ぜ込みます。堆肥はただの「肥料」ではなく、土の中の微生物を活性化させる役割があります。微生物が元気になると、土が自然にふかふかになり、野菜の根がしっかり張れる環境が整います。
堆肥選びとおすすめの堆肥
「堆肥」と一口に言っても、実は種類はさまざま。中には十分に発酵が進んでいない“未熟な堆肥”もあり、そうしたものを使うとガスが発生して根を傷めてしまうことも。だからこそ、堆肥選びは慎重に行いたいところです。
選ぶときにチェックしたいポイントは次の3つ。
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しっかり発酵しているか
未熟な堆肥はツンとした臭いが残っており、土に混ぜると植物に悪影響を与える可能性があります。しっかり完熟した堆肥はにおいがほとんどありません。 -
粒が細かく、混ぜやすいか
粒が大きすぎると土になじみにくく、プランターや袋栽培では特に扱いにくいもの。細かい粒の堆肥なら混ぜる作業も楽になり、土全体にまんべんなく行き渡ります。 -
安全性が確認されているか
農薬や重金属などの残留が心配な堆肥もゼロではありません。きちんと安全性が保証されている堆肥なら、野菜を安心して育てられます。
エコ・ファーム鳥取の堆肥は、この3つの条件をしっかりクリアしています。鳥取県の河川敷で刈り取った草を100%使用し、じっくりと発酵させて有機JAS認証も取得済み。においがほとんどなく、ベランダや家庭菜園でも快適に使えます。さらに粒子が細かいため土になじみやすく、微生物が活発に働く環境を整えてくれるので、健康な土づくりにぴったりです。
まとめ
家庭菜園で「芽が出にくい」「育ちが悪い」「病気になりやすい」と感じたら、それは土からのSOSサインかもしれません。土を放置せず、耕して、堆肥を入れて、リセットすることで、次のシーズンも元気な野菜が育ちます。
土づくりは少しの工夫で結果が大きく変わる大切なステップ。エコ・ファーム鳥取の堆肥を使って、家庭菜園をもっと楽しんでみませんか?オンラインショップからすぐにご購入いただけます。