畑で見かける虫たち図鑑【夏編】~家庭菜園にやってくる訪問者たち~

畑で見かける虫たち図鑑【夏編】~家庭菜園にやってくる訪問者たち~

梅雨が明け、いよいよ夏本番。畑や家庭菜園の野菜たちは、太陽の光をたっぷり浴びて、ぐんぐんと成長していく季節です。

夏の畑では、野菜だけでなく、さまざまな「虫たち」も元気に活動を始めます。虫が葉っぱにいるのを見つけて「これ、なんの虫?」と悩んだことのある方も多いのではないでしょうか。

今回は、夏の畑や家庭菜園でよく見かける虫たちを「益虫」「害虫」に分けてご紹介します。夏の畑をもっと楽しむために、ぜひ最後までお付き合いください。

目次
虫=すべて敵、ではありません!
【益虫編】家庭菜園の頼れる味方たち
【害虫編】家庭菜園の天敵たちに要注意!
虫に強い野菜は、土が違う!
まとめ

 

虫=すべて敵、ではありません!

「虫がいる=作物の敵」と思っていませんか?確かに、野菜の葉や実を食べたり、病気を媒介してしまうような虫もいて、家庭菜園にとっては悩みのタネになることもあります。

ですが実はその一方で、畑にとって“いなくてはならない存在”の虫もいるんです。
たとえば、アブラムシを食べてくれるテントウムシや、ヨトウムシを狙うカマキリ、巣を張らずに小さな害虫を捕まえるハエトリグモなど。こうした虫たちは「益虫(えきちゅう)」と呼ばれ、畑を守ってくれる頼れる味方なのです。

虫たちも自然の一部。善悪ではなく、「どんな役割をもってそこにいるか?」を知ることが、虫とうまく付き合っていく第一歩です。

農薬をできるだけ使わずに家庭菜園を楽しむためには、ただやみくもに虫を駆除するのではなく、虫の種類や特徴を理解し、必要に応じて共存する姿勢がとても大切になります。

まずは、夏の畑でよく出会う「益虫」と「害虫」の代表的な種類を、写真や特徴とあわせて知っていきましょう!

 

【益虫編】家庭菜園の頼れる味方たち

●ナナホシテントウ(益虫)

赤い体に7つの黒い星がある、定番のテントウムシ。実はこの虫、アブラムシを1日で50匹以上も食べることがあり、家庭菜園の強い味方なんです。

☑ 葉っぱの上や茎にとまっているのを見かけたら、駆除せずにそっと見守りましょう。


●ハエトリグモ(益虫)

地面や葉っぱの上をチョコチョコ歩き回る小さなクモ。巣を張らずに動きながら害虫を捕食します。アザミウマや小バエなどの厄介な害虫を狙ってくれる優秀なハンターです。

☑ 見た目が苦手でも、そっと共存を。クモがいる畑は健全な証拠です。

 

●カマキリ(益虫)

細長い体に鎌のような前脚。存在感のあるこの虫は、バッタやガの幼虫、ヨトウムシなど、さまざまな害虫を捕食してくれるパワフルな存在です。

☑ 他の益虫(テントウムシなど)を捕食することもあるため、万能な味方というより、“自然のバランスを保つ存在”として見守るのがよいでしょう。

 

【害虫編】家庭菜園の天敵たちに要注意!

●アブラムシ(害虫)

野菜の新芽や葉の裏などに群がる小さな虫。汁を吸って植物を弱らせるうえに、ウイルスを媒介して病気を引き起こすことも。

☑ 牛乳スプレー、木酢液、マリーゴールドの混植など、薬に頼らない対策も試してみましょう。

●ニジュウヤホシテントウ(害虫)

一見すると赤い体に黒い斑点があり、テントウムシの仲間のように見えますが、実は葉っぱを食い荒らす害虫!特にジャガイモやナスなどのナス科野菜を好みます。

☑ 斑点の数が多い(28個)点で見分けましょう。本物のテントウムシと間違えないように!

●コナガ(害虫)

キャベツ、小松菜、白菜などアブラナ科の野菜に多く発生する小さな蛾の仲間。葉の裏に幼虫が潜み、葉脈を残して食い荒らします。

☑ 防虫ネットでの予防が効果的。小さな畑やプランターでも発生しやすいので注意。


●ヨトウムシ(害虫)

夜に活動することから「夜盗虫」とも呼ばれます。昼間は土の中に隠れていて、夜になると出てきて葉や茎をバリバリ食べます。

☑ 日中に姿が見えなくても油断は禁物。夜間に懐中電灯でチェックするのもおすすめです。


●ハモグリバエ(エカキムシ)(害虫)

葉に白い“落書き”のような線を描くように移動して中を食べてしまう虫。ほうれん草や小松菜、チンゲンサイなどの葉物野菜でよく見かけます。

☑ 見つけたらその葉を摘み取り、周囲の葉にも被害がないかチェックしましょう。

 

虫に強い野菜は、土が違う!

家庭菜園で害虫に悩まされている方の多くは、つい「虫をどうにかしなきゃ」と考えてしまいがち。でも実は、虫の大量発生には土の状態が大きく関係していることをご存じでしょうか?

野菜が本来持つ力を発揮し、虫にも病気にも負けない強さを持つためには、根っこがしっかり張れる健康な土が欠かせません。そのカギを握るのが、土壌中の微生物たちの働きです。

微生物が元気に活動している土はふかふかで水はけもよく、栄養の循環もスムーズ。野菜の根の成長が促され、結果として「害虫がつきにくい・病気になりにくい」強い野菜が育つのです。

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まとめ

虫の名前や特徴を知ることで、「ただの敵」だった存在が、時には頼もしい味方に見え、虫の視点で畑を見渡すことで、自然のバランスや命のつながりを感じることができます。

そして、虫との付き合いをラクにするための第一歩が、「健康な土を育てること」。今年の夏は、虫の観察も楽しみながら、ふかふかの土と強い野菜を育ててみませんか?

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