【ミニトマト栽培の秘訣】収穫量を増やす2本仕立てを解説!

【ミニトマト栽培の秘訣】収穫量を増やす2本仕立てを解説!

ミニトマトは家庭菜園の中でもとても人気のある夏野菜です。実は、ミニトマトの収穫量は栽培方法によって大きく増減することをご存知でしたか?

収穫量を最大化するための方法のひとつに「2本仕立て」という誘引方法があります。

本記事では、ミニトマトの収穫量を増やす2本仕立てのやり方と注意点をご紹介します。収穫量向上にぜひお役立ててください!

目次
2本仕立てとは?
2本仕立てのやり方
2本仕立てのデメリット
2本仕立ての注意点
まとめ

  

2本仕立てとは?

「2本仕立て」とは、ミニトマトの栽培方法の一つで、主幹ともう一本の脇芽を主要な枝として育てる方法です。

2本仕立てのメリットは、栄養の効率的な分配による収穫量の向上と、通気性の確保による病気の予防です。また、スペースの有効活用ができ、支柱を使って枝を支えることで、果実が地面に触れずに育ちやすくなります。

やり方も管理も簡単なので、初心者の方の家庭菜園でもすぐに実践することができますよ。

2本仕立てのやり方

  • 2本仕立てに適した株を選ぶ

    主幹がしっかりと太った株が2本仕立てに向いています。むしろ、太り過ぎた主幹を1本仕立てで育てると、栄養が偏り実が変形してしまう可能性や、芯止まりしてあまり成長しない場合も。

    また、主幹が細い株を2本仕立てをしてしまうと、全く実が収穫できない場合や、成長してもその後ポキンと簡単に折れてしまう恐れがあります。

    主幹の太さが重要になるので、しっかりと観察し、それぞれに適した誘引方法を見極めましょう。

  • 主幹と脇芽の選定の仕方

    続いて、主幹と共に育てる脇芽を選びます。通常、最初の果房の下に出てくる一番強い脇芽を選びます。

    理由は、脇芽の高さと主幹の高さが同じような高さでないと、今後の誘因作業が非常にやりづらくなってしまうためです。第一果房の下の脇芽は伸びる速度が速く、主幹と同じくらいの高さのまま成長するので、2本仕立てにする場合は取ってしまわないように気を付けましょう。

    第一果房の下の脇芽を取ってしまった場合でも、第二果房の下の脇芽を伸ばして2本仕立てにすることができるので、安心してくださいね。

  • 選定してはいけない側枝

    土のすぐ近く、下部にある脇芽は2本仕立てにする枝としてオススメしません。

    理由は、下部の脇芽で2本仕立てをすると、葉の密度が高くなってしまい、病気や害虫被害の原因になる可能性があるためです。

    通気性を良くするためにも、少し成長した高い位置から2本仕立てにしましょう。

    2本仕立てのデメリット

    1. 2本仕立てができるのはミニトマトのみ

      中玉トマト・大玉トマトは2本仕立てに適さず、反対に実が取れなくなってしまう可能性があります。
      理由は、中玉トマト・大玉トマトは1個1個の実が大きく、枝からの養分の供給が合わなくなり栄養分が分散し過ぎてしまうためです。
      2本仕立ては、実が小さいミニトマト限定の裏技と考えて下さいね。

    2. 実が小さくなる

      2本仕立てにすると1本仕立てに比べて実が小さくなる傾向があります。収量は増えますが、実が小さくなる現象が起こることも忘れないでおきましょう。また、成長速度も少し遅くなることがあります。

    3. 倒れやすくなる

      2本仕立てにすることで、樹形がUの字になり上部のボリュームが増えることで風の影響を受けやすくなります。
      途中でポッキリ倒れてしまうと、せっかくの収量増加が台無しになってしまいます。
      2本仕立てにする場合は、1本ずつの支柱をしっかりと行い強風対策をしましょう。

    2本仕立ての注意点

    2本仕立てにする場合は、必ずたっぷりと水やりをしましょう。2本仕立てにすると実がたくさんつくため、水の吸収率も高くなります。

    水分が足りないと2本とも枯れてしまう場合があるので、1本仕立てで栽培するときより、意識してたくさんお水をあげてくださいね。

    また、追肥も必ず行います。肥料が足りないと上部になるほど主幹が細くなってしまいますので、忘れず追肥をしましょう。
     

    まとめ

    ミニトマトの2本仕立ては、家庭菜園や小規模な農園で効率的にトマトを育てるために人気のある方法です。

    2本仕立てをすることで、通常に比べ1.5倍の収穫量が期待できます。収穫量を増やしたい!という方は2本仕立ての技術を取り入れて、たくさんのミニトマトを収穫してくださいね!

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