夏の日差しをたっぷり浴びて育つ夏野菜を比べ、土の中で育つ秋冬野菜は彩りが少し寂しい気がしますよね。
代表的な赤い野菜といえばトマトですが、秋冬は旬じゃないのでスーパーで買うとしてもお高い…なんてことも。
しかし「食事は目でも楽しみたい!」と思う方は多いはず。今回は食卓の彩りに大活躍する「秋冬にも収穫できる赤い野菜」をご紹介します。
赤い野菜のメリット
野菜は身体にいいということは共通の認識ですが、実は野菜の色によっても栄養素が異なります。今回ご紹介する「赤い野菜」には、
・リコピン(トマト、赤パプリカ)
・アントシアニン(赤玉ねぎ、レッドキャベツ、赤しそ)
・β-カロテン(パプリカ、にんじん)
・ビタミンC、E(いちご、アセロラ、パプリカ)
などの栄養素が多く含まれています。上記の栄養素は抗酸化作用があるため、食事を通して内側からのエイジングケアに役立ってくれるでしょう。
秋冬に収穫できる赤い野菜
ではさっそく家庭菜園におすすめの、秋冬に収穫できる赤い野菜を紹介します。
1.紅大根(紅くるり)
まるでさつまいものような見た目ですが、立派な大根。
切っても中まで真っ赤な「紅くるり」はサラダのアクセントや、スープにもオススメです。
ご飯と一緒にカットした紅くるりを炊くと、ご飯全体が綺麗な薄紅色となり赤飯としても美味しく頂けますよ。
また、赤ワインで有名なポリフェノール「アントシアニン」が通常の大根の約3倍も含まれています。
種まきから収穫までは約45日ほどのため、スピーディーに栽培から収穫までを楽しめます。
2.サニーレタス(ワインドレス)
サニーレタスの一種である「ワインドレス」は従来品種に比べ、着色面積が広く葉肉が厚いのが特徴。
しっかりとした触感で、ほのかに苦みがあるのでサラダとして調理するのがオススメです。
ワインドレスもポリフェノールの一種である「アントシアニン」を通常のレタスの約2倍以上含んでおり、美容効果も期待できるのが嬉しいポイントです。
種まきから40日ほどで収穫できますが、トウ立ちが早いため、気温が下がった低温気の栽培をオススメします。
3.サラダカブ(もものすけ)
とても小ぶりで、フルーツのように甘い「もものすけ」
名前の通り、薄い桃色の見た目はまるで桃のようです。とても柔らかく、少し切り込みを入れるたけで表面の赤い皮がペロンとめくれます。
柔らかく甘いため、野菜が苦手なお子さんにもオススメの野菜です。
旬は10月下旬~1月上旬、秋の種まきが向いています。丈夫で栽培しやすいため、初心者の方の家庭菜園にぴったりですよ。
白いカブと一緒に育てて紅白のかぶを楽しむのも良いでしょう。
4.じゃがいも(アンデスレッド)
見た目はさつまいもにそっくりですが、味はじゃがいものアンデスレッド。
こんなにも赤い皮のじゃがいもがあるなんて、びっくりですよね。
この赤い皮には「アントシアニン」が含まれているため、できれば皮を剥かずにまるごと食べて栄養たっぷり頂きましょう。
スーパーなどで手に入る通常のじゃがいもより流通量が少なくて珍しいため、購入しようと思うと少し割高です。そんなアンデスレッドを家庭菜園で育てることができたらより一層嬉しく感じますよ。
8~9月に種まきすると、10月~11月頃には収穫できます。栽培期間が短いところも家庭菜園には嬉しいポイントです。
まとめ
今回は秋冬に収穫できる赤い野菜をご紹介しました。
秋冬にも意外と赤い野菜は多いのですが、スーパーなどではあまり見かけない珍しい品種が多いです。そのため、家庭菜園で種から育てて収穫すると喜びも倍増しますよ。
今回ご紹介した品種以外にも赤い色をした野菜はまだまだあります。珍しい品種を育てることができるのも家庭菜園の醍醐味ですね。
食卓を彩ってくれるだけでなく、赤い成分には「アントシアニン」という栄養素も含まれているため、積極的に栽培し、ぜひお料理に活かしてみてください。