新しい年を迎えた1月。厳寒期の真っ只中のため、畑作業をお休みしている方も多いかもしれません。
しかし、しっかりと保温対策を行えば栽培できる野菜はたくさんあります。むしろ手がかからずほったらかしでも育つ野菜が多くて助かりますよ。
今回は、1月に植えるおすすめの野菜と、寒さの厳しい時期にこそやっておきたいおすすめの畑作業も合わせてご紹介します。
家庭菜園の1月とは
厳寒期の真っ只中である1月は、他の季節と比べて畑作業が少ない時期です。
そのため、畑作業が少ないタイミングで畑の年間スケジュールを立てることをおすすめします。
年間スケジュールとは、家庭菜園において一年を通じて行うべき作業(種まき、植えつけ、手入れ、収穫、休眠期)を計画的に組み立てたものです。簡単に言えば、年間スケジュールは菜園活動を計画的に進め、最適なタイミングで作業を行うためのガイドラインですね。
エコ・ファーム鳥取でも1月のうちに年間スケジュールを立てており、どこの畝にどの野菜をいつ植えるのか、一覧にして管理をしています。
年間スケジュールを立てておくことで畑を効率よく使うことができ、計画的に野菜を収穫することができますよ。
1月に植える野菜5選
1.春ブロッコリー
茎のてっぺんに15cmほどの大きな蕾ができる春ブロッコリー。ダイナミックな見た目にわくわくと心が躍ります。
ブロッコリーは結球させる必要がないため、栽培も簡単。しかし、1月植え付けの春ブロッコリーはすぐに花が咲きやすいため、あまり長くは収穫できません。そのため、気温が上がり花が咲く前に収穫をしましょう。
春ブロッコリーの栽培は、苗作り・防寒対策・防虫対策と、短期間で野菜栽培の基本を学ぶことができるので、初心者の方におすすめの野菜ですよ。
2.ほうれん草
様々な品種があるほうれん草。耐寒性があり、低温下でも成長が良好な品種を選びましょう。
上手く品種を選ぶことで1年中栽培できるほうれん草ですが、冬に栽培するほうれん草は甘みが強く優しい美味しさが特徴です。
冬の日照時間が短いため、ほうれん草に十分な光を提供することが重要です。できるだけ日光が当たる場所に植え、ミニハウスや冷害防止シートなどを使用して、苗を寒風や霜から守りましょう。暖かい部屋で発芽させてからの植え付けだと失敗が少ないですよ。
3.アスパラガス
少し変わり種のアスパラガスをご紹介します。種や苗からでも育てることはできますが、実は収穫まで1年以上もかかります。
しかし「地下茎」という根っこのようなものを1月に植え付けすると、5月以降に発芽、収穫ができます。
1度植え付けてしまえば7~8年間ほど、その場で繰り返し収穫することができます。
とてもコストパフォーマンスが良く魅力的な野菜ですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
4.人参
どの季節にも栽培することができる人参ですか、1~2月に正しく保温対策をして種まきすれば発芽に対する心配は不要でしょう。人参は発芽さえしてしまえば、9割成功すると言われています。
1月の種まきで、6~7月に美味しい人参が収穫できますよ。ゆっくりと成長するので、過早な収穫を避け、人参が十分に成熟するのを待ちましょう。
5.ミョウガ
日陰を好み、湿気の多い場所でも繫殖するので、畑の日当たりの悪い場所を有効活用できる便利な野菜です。
食卓の主役になりにくいミョウガですが、薬味としても活躍してくれ、お料理を引き立ててくれる存在です。
ミョウガも地下茎という根っこのようなものを植えることで発芽し、1度植えたらほぼ一生物で、毎年同じ場所でミョウガを収穫できます。
春の新芽も「ミョウガタケ」といって食べることができるので、収穫のタイミングは春と夏に年2回訪れます。
枯れたミョウガの根っこでも、植え付けると芽が出てどんどん増えていきますので、知り合いにミョウガを栽培している人がいたら分けてもらうのも良いですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
冬は寒さで畑作業が億劫になりがちですが、天気の良い日には運動をかねて畑作業をすると気持ちが良いですよ。
お世話が少ない野菜を育てつつ、年間スケジュールをばっちりと立て、春からの本格的な野菜栽培に備えておきましょう。