納豆は身体に良く、毎日の食卓でよく食べるという方は多いですよね。実はその納豆、身体にだけでなく、野菜栽培をする土壌にも役立つんです!
冷蔵庫に納豆があるご家庭も多いと思いますが、「賞味期限が切れている!」「食べきれずに残してしまった…」というもったいない納豆がある方、捨ててしまうのではく、野菜作りに活用してみませんか?
有機栽培として野菜に栄養を与えることもできますし、廃棄せずに無駄なく循環させることでSDGsにも繋がります。
今回は納豆を使った土壌改良剤の作り方をご紹介します。
納豆菌の魅力
「納豆菌」とは枯草菌(こそうきん)という細菌の一種で、自然に生えている刈草の表面や枯草に存在しており、納豆を作る際に用いられる菌と同じものです。
実はこの「納豆菌」エコ・ファーム鳥取の堆肥にも活用している頼もしい菌なのです。
■詳しくはこちら→4カ月で堆肥が完成!【エコ堆肥】成分と秘密を公開
納豆菌を野菜栽培に活用すると、
①病気を抑える
②カビを抑える
③害虫退治
④土の団粒構造化
といったメリットがあります。納豆は美味しくて体に良いだけでなく、野菜を育てる土にも非常に役立つ菌なので、野菜を育てている方はぜひ取り入れていただきたいです。
作り方
ではさっそく納豆菌を活用した土壌改良液肥の作り方をご紹介します。
準備するもの
・納豆(食べたあとのパックについているネバネバだけでもOK!)
・ペットボトル(大きめが良い)
・無調整豆乳
・黒糖、もしくはきび砂糖
・ミキサー
手順
1.納豆、黒糖、豆乳をミキサーに入れてしっかりと混ぜる
2.よく混ざったらペットボトルへ入れる。
たったこれだけで作業は終了です。
納豆をミキサーで使用したくない場合は、包丁などで細かくする、ジップロックに入れて潰す、など違う方法でも問題ありません。
また、納豆が入っていた空きパックのネバネバを使用する場合は、豆乳でネバネバを溶かし混ぜて使用してください。
納豆菌を増殖させるために、ときどきペットボトルを振って空気を含ませて、あとは温かい場所に2、3日置いておくだけで完成します。
使い方
・完成した土壌改良液は、畑に散布して使用する。
・作ったままだと濃いため5~10倍に薄めて散布する。
・菌が自然に増殖して広かるので、混ぜ込まない。
・散布後に透明マルチをかけて土の温度を上げるとより効果的。
連作障害の原因となる「センチュウ」なども平準化する働きもあるので、繰り返し野菜を育てる土に散布するのもおすすめです。
納豆菌の活躍により、土の中の微生物が活性化されてふかふかに土に変えてくれるでしょう。
その他、広い畑で野菜を育てている方におすすめの使い方として残渣に撒いて使用する方法もあります。
納豆菌の土壌改良追肥を散布することで分解速度が上げることができますよ。希釈して使うため、広い畑から出た残渣の処理にもペットボトル1本分あれば十分活用することが可能です。
まとめ
今回は家庭でも簡単に作れる納豆を活用した土壌改良液肥をご紹介しました。
捨てる予定だったものを再利用することで家計にも環境にも優しく野菜作りを行うことができます。
また、今回紹介した納豆菌はエコ・ファーム鳥取の堆肥にも活用しているため、忙しくて中々手作りすることができない場合や、はじめから納豆菌を活用した土を使用したい場合などは是非お買い求めください。
一緒に環境にやさしい野菜作りを楽しみましょう。